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■原作ものアニメにおけるシリーズ構成のポイント――「ef」シリーズ構成インタビューより
男爵・アニメモ | 2009/02/12 23:58
『オトナアニメ』Vol.11にのっていた、アニメ「ef」シリーズ構成・高山カツヒコという人のインタビューで、気になる部分をまとめてメモ。(気になるというか、むしろ私が常々思っていたことがそこにわかりやすい文章としてまとまっていた)

(原作から省いた設定について)ゲームでは文章上でたくさん説明できるのでそれでも問題ないんですけど、映像では気持ちが散ってしまうので、要素を整理する必要があった。
(中略)
ほかにも、ミズキの家庭事情であるとか、ドラマに乗らない設定説明は削っています。1クールのTVアニメとしては、観るべき物語のラインが増えすぎてしまうことは避けたいんですよね。


「狂乱家族日記」でSYGNASSのあたりがばっさりカットされたのもそういうことですね。

メディアミックス作品では、原作読者がアニメを観たあともう1回原作を読んだらさらに面白くなる。それでいながら、原作を読んだことがない人が観ても面白くて、原作を読んでからもう1回観るとさらに面白くなる作品を目指せたらと思っています。


「バッカーノ!」はまさしくそういう作品でした。

原作をそのままトレースしたほうが良い作品もあれば、メディアを変えたら原作通りだと同じ面白さが出ない作品もあります


ああ、「狼と香辛料」はわりとそのままでしたが、いい作品になってました。

エイゼンシュテインという、映画の黎明期に活動した作家(中略)の演出講義の中に、「理由なくして原作を変えるな、ただし、理由なくして原作どおりやるな」「原作がこうだったからそのとおりやりましたではフォルマリズム(形式主義)であり、演出ではない」「我々が原作を扱う上でやるべきことは、原作者の創作活動を引き継ぐことである」というような発言があるんです。要するに、「引き継ぐ」んだから「意図のないトレース」じゃ駄目だということですね。


そうですね。原作と違うってだけの理由で文句を言う狭量な意見は大嫌いですし私はちっとも認める気がしませんね。

メディアミックス的な発想は番組としての考え方、エイゼンシュテイン的な発想は作品としての考え方。原作ものをあつかうときにはこのふたつの側面を同時に考えています。


ううむ、2つの大事なポイントがにわかりやすくまとめられました。

他にもいろいろ興味深い点もあるので、気になる人は「オトナアニメVol.11」の108~111ページを読んで欲しい。ただし、原作ゲームのネタバレを含むみたいなので注意。
オトナアニメVol.11

▼参考
セルゲイ・エイゼンシュテイン - Wikipedia (この人のことかなぁ……?)

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<ジャンル:アニメ・コミック / テーマ:ef - a tale of melodies.
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