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■蒼き鋼のアルペジオは王道ロボットSFだ(※5話以降)~艦隊戦はあれだ、けいおんの軽音楽部分みたいなもんだ。~
男爵・アニメモ | 2013/11/28 12:57
人間(とりわけ子供)との交流を通して、ロボットが「感情」に目覚めていく作品は数多い。


わかり易い例として新造人間キャシャーン17話のエピソード。

 「00A号はスパイロボットとしては最も優秀につくってある。人間を見れば必ず、殺す」

 「私は人間を見れば必ず殺します」


 (そんな適当なプログラムで大丈夫かブライキングボス。)

この「ハードボイルドにつくってある。情け知らずの殺し屋ロボット(ブライキングボス談)」が、人間の少女と出会い→感情に目覚め→なんだかんだで少女との悲しい別れを迎える、まではもはやテンプレなので割愛でしてもいいくらい、まあ王道なパターンなのである。


このパターンの代表的な名作をあげるならば、やはりアシモフの「The Bicentennial Man/二百周年を迎えた男」を挙げられるだろうが(短編集『聖者の行進』に収録)、いづれにせよ古くからある伝統的なプロットなのである。
アイザック・アシモフ/聖者の行進

というか、ロボットSFの基本中の基本スタイルであるといってもいい。アシモフ的な意味で。


さてアルペジオ。4話までの艦隊戦は、この状況をつくりだすための舞台づくりであったと断じて問題ない。あれだ、けいおんの軽音楽部分みたいなもんだ。その艦隊戦を背景に、メンタルモデルが人と戦い、人語を学習し、人に負けていくといった描写で、着々と古典的ロボットSFとしての舞台が整えられているのだ。

(↓結果)



このパターンの極端な一例に『アイドルマスターXENOGLOSSIA』がある。人語を喋らない巨大ロボットをこのパターンに乗っけることで、あえて言語によるコミュニケートを排除して、人とロボットの縁を、絆を、因果を、そして愛を見事に描ききった稀代の傑作である。なお、これは言っておくべきか判断がしかねるが、このパターンは悲劇的な結末が多い。狂乱家族日記の雹霞やんのように、悲劇を乗り越えられる例もなくはないが。


はたして霧のメンタルモデルたちに待つのは悲劇か、それとも――。


最後に、前述のキャシャーン17話のラストを引用して、この文を締めくくるものとする。


 よいロボットばかりの世の中が来るのはいつだろう。いつまでも人間と仲よくできるロボット……俺はやる。その日が来るまで……!

 ――少女マリアとロボット00A号の愛は、人間とロボットとの平和のシムボルであった。だが、その平和の来る日はいつか。キャシャーンがやらねば誰がやる。



(2013年11月22日22:38のmixi日記を転載)

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